トラック運転手の暑さ対策|夏だ!熱中症から身を守ろう

ひまわり 健康
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トラックドライバーの仕事は、体力を消耗しがちな夏場はとてもキツイものです。

この記事では、運送業に従事する人に向けて暑さ対策グッズや食事面での熱中症対策について紹介しています。

ぜひこの記事を参考に、夏バテや熱中症の対策をして無事に夏を乗り切ってください。

夏はなぜ疲れるのか

渋滞する車列
運転を仕事としていない人でも夏に運転すると他の季節よりも疲れてしまいがちです。毎日長時間の運転をする必要があるトラック運転手は、疲労が重なり体力的にきついことでしょう。

ここからは、トラック運転手が特に夏場に疲れやすい主な2つの要因について解説していきます。

夏休み期間は道が混む!

夏場は事故や渋滞が発生しやすいため、いつもの道が使えなかったり、時間が余計にかかったりしがちです。

なぜ事故や渋滞が起きやすいのか、理由は以下の通りです。

  • レジャーシーズンのため交通量が多い
  • 天候の急変に対し運転手が素早く対応できない
  • 高温による車両の不具合が発生しやすい
  • 暑さにより集中力や判断力が低下しやすい

このような理由が重なった結果、トラック運転手は普段よりも気を使って運転する必要があり、体力を消耗してしまうのです。

冷房が効いた運転席&うだるような暑さの外…

夏場の荷物の積み下ろしは、灼熱地獄で筋トレするようなものです。積み下ろしが終わった頃には、着ていた服がビショビショになるくらいの汗をかいているという人も多いでしょう。

一方、運転中はエアコンが効いた状態なので、積み下ろしで熱くなった体は急激に冷えていきます。

急激な温度変化は体に負担をかけ、トラックドライバーの体力を奪っていきます。

暑さによる危険

トラック
近年の夏の暑さは、異常ともいえるレベルになっています。そんな過酷な暑さによって引き起こされる可能性がある、運送業特有の危険があります。

ここからは、トラックドライバーが気を付けたい暑さによる危険について解説します。

トラックで待機中に熱中症で死亡した事故も

運送業は、熱中症による死傷事故が多い業種です。

厚生労働省が発表した「熱中症による死傷者数の業種別の状況(2017~2021 年)」によると、2021年の職場における熱中症による死傷者数は全体で547人、そのうち運送業は59人と約1割を占めています。※

特にトラック運転手は、1人で行動することが多いため、熱中症で意識を失った場合に発見が遅れてしまう可能性も否定できません。実際に、過去に待機中に熱中症で死亡してしまった事故も起きています。

身を守るためにも、仮眠や待機するときは涼しい場所に避難することが大切です。

※厚生労働省:令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況

車両火災の発生リスクも高まる

車内が高温になる夏場は、車両火災が発生する可能性も高まります。

特に気を付けたいのが、スマートフォンやノートパソコンです。リチウムイオン電池は、熱によって発火する恐れがあるので要注意です。

また、窓ガラスに付けた吸盤がレンズのように光を集めて、座席に焼け焦げができてしまったというケースもあります。

暑さ対策グッズ【6選】

トラック

夏場でも、仕事や休憩の際に暑さが少しでも和らげば体力の消耗を抑えることができます。

ここからは、トラック運転手の暑さ対策としておすすめしたいグッズを紹介していきます。

日よけ(サンシェード)

休憩でトラック内に待機するとき、ぜひ使って欲しいアイテムが銀色のサンシェードです。

遮光カーテンを使えばキャビンの中は暗くなりますが、サンシェードを併用するとキャビンの温度上昇が緩やかになるため、エアコンの効きが良くなります。

乗用車用のサンシェードは100円ショップなどで安く購入できますが、窓のサイズにぴったり合ったトラック専用のサンシェードを購入するのがおすすめです。

扇風機

「エアコンがあるから、扇風機はいらないんじゃない?」と感じる人もいるかもしれませんが、真夏のキャビンで休憩する場合は必須アイテムといえます。トラックのキャビンはとても広いので、どうしてもエアコンが効きにくい場所が出てしまうからです。特にハイルーフの場合は天井が高い分、温かい空気が上に溜まってしまいがちです。

扇風機を使って、キャビンの天井や、座席の後ろにある仮眠用のスペースまでしっかりエアコンの冷気を届けると快適に休憩できるでしょう。

シートカバー

合成皮革の運転席は、夏場に長時間座っていると汗で蒸れてしまいがちです。夏用のシートカバーを付けて蒸れを防止しましょう。

接触冷感素材や、メッシュ状で通気性がよいタイプだと、比較的低価格で快適さがアップします。また、やや金額は高くなりますがファンで風を送ってくれるタイプの座席カバーもあります。

冷感シーツ・枕カバー

キャビンに宿泊する場合、夏用のシーツや枕カバーに変えると眠りやすくなるかもしれません。好みにもよりますが、接触するとひんやりする素材でできているシーツや枕カバーがおすすめです。

シーツの端がめくれたり団子状になってイラつかなくてすむように、普通の寝具売り場に売っている物よりも、トラック用の幅が狭いタイプを購入するようにしましょう。

機能性インナー

暑いとつい薄着したくなりますが、機能性インナーを着た方が快適に過ごせる可能性があります。

接触冷感や吸汗速乾など夏に適した素材のインナーは、1,000円~1,500円程度で購入できます。

また、接触冷感などにプラスして、体に適度な圧をかけることで運動後の疲労を軽減する機能がある夏物のコンプレッションインナーの場合は、2,000円~3,000円程度が相場です。

空調服(ファン付作業着)

小型のバッテリーとファンが付いていて、服の中に風を送ってくれる機能が付いている空調服。風が吹き抜けていくため、汗が乾きやすく蒸し暑い夏場に外で作業する辛さが和らぎます。近年、急速に普及してきたので、目にしたことがある人も多いでしょう。

主にジャンバー型とベスト型がありますが、荷物を持つときに邪魔にならないベスト型がおすすめです。


通年で使える必需品&便利グッズは、⇩こちらの記事⇩で紹介しています!
関連記事:初心者のための完全ガイド|トラック運転手の必需品&便利グッズ【27選】

熱中症対策に!適切な水分補給と栄養摂取が大切

水のボトルを持つ男性
夏場の積み下ろしは汗をかくため、適切な水分補給が必要です。ポイントは「喉が渇いた」と思う前に少しずつ水分補給しておくことです。

水だけではなく、必要に応じて経口補水液やスポーツドリンクを利用して汗で失った電解質も補給するとよいでしょう。

トラック運転手は、仕事の都合で外食やお弁当で食事を済ませることが多く、栄養バランスが崩れがちです。特に体力を消耗しがちな夏場は、栄養面を意識して食事することが大切です。

ここからは、夏に積極的に摂取してほしい栄養素を豊富に含んだ食材を紹介するので、食事する際の参考にしてください。

クエン酸

クエン酸は疲れの原因物質である乳酸の発生を抑える働きがあるので、以下の食材を積極的に摂取するとよいでしょう。

  • 梅干し
  • レモン
  • グレープフルーツ

ビタミンB1

炭水化物をエネルギーに変えてくれるビタミンB1。

外食やお弁当でもとりやすい食材が多いので、以下の食材が入ったメニューを選んでみてはいかがでしょうか。

  • 豚肉
  • 大豆製品(豆腐、味噌など)
  • モロヘイヤ
  • 玄米

ビタミンC

ストレスへの抗体を作り免疫力を高めてくれるビタミンCは、シミの対策にもなるので、夏にしっかり摂取して欲しい栄養素です。

以下の食材はビタミンCを豊富に含んでいるので、付け合わせのキャベツの千切りや、コンビニでも手に入るカットフルーツなどで積極的に食べるのがおすすめです。

  • 赤ピーマン
  • ブロッコリー
  • キャベツ
  • キウイフルーツ
  • イチゴ

まとめ

トラック運転手の暑さ対策について紹介しました。

トラック運転手にとって、夏は年末年始と並ぶ過酷な時期です。食事や睡眠をしっかりとって、暑さ対策グッズなどの力も借りて熱中症から身を守りましょう。

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