「転職してトラック運転手になろうか」
「運送会社に就職してトラックドライバーをやってみたい」
そう思って、周囲の人に相談すると、「トラック運転手はやめて」と反対された…という人は少なくないはずです。
また、トラック運転手について検索すると、「やめとけ」と検索候補に出てくるので「大丈夫かな?」と不安になる人も多いでしょう。
この記事では、トラック運転手になるか検討中の人に向け、「やめとけ」と言われる理由を解説していきます。マイナス面を把握したうえで、将来の道を検討しましょう。
「トラック運転手はやめとけ」といわれる理由【6選】
どのような職業にも、その仕事特有の嫌なところは存在します。
ここからは、多くの人が「トラック運転手の仕事のここが嫌だ」と感じがちなところを紹介します。
「トラック運転手はやめとけ」とまで言われるような、嫌な点とは一体何でしょうか?
事故・怪我のリスクが高い
運転する時間が多いため、必然的に交通事故に遭う確率は高くなります。また、荷物の積み下ろし作業の際に、落としたり倒れたりした荷物が原因で怪我することもあります。
安全運転を心がけ、一つひとつの動作を確実にしっかりとおこなうことが大切です。
さらに、仕事や休憩など基本的にいつも1人なので、熱中症や急病で倒れたときに発見が遅れがちです。
体調管理には十分気を付け、健康診断を定期的に受けましょう。
体力的にキツイ
トラック運転手の仕事には、荷物の積み下ろしも含まれます。もちろん、フォークリフトや台車などの道具は使いますが、会社や路線によっては手で運ばなければいけない荷物が多い場合もあります。
体力自慢な人でも普段と使う筋肉が違うため、体がなれるまでの最初の数か月は特にきつく感じる人が多いようです。
しかし、かなり高齢のトラック運転手や、女性のトラック運転手も存在します。働いてみて仕事にもなれたけれど、やはり体力的に無理な場合は、会社に相談して配置転換してもらうか、カゴ付き台車を使っていて手積みがない会社に転職するという方法もあります。
修理や破損した商品代が自腹になる可能性
どんなに気を付けて仕事していても、トラック運転手を続けていればトラックをぶつけてしまったり、積み荷が押されて箱がつぶれてしまったりして、会社に損害を与えてしまうことがあります。
損害は基本的に会社の保険でカバーされますが、数千円~数万円程度の少額の損害に関してはドライバーが払うよう求められるケースが多いようです。箱潰れなどで先方が商品を受け取ってくれない商品事故が発生したときに、段ボール数箱分の雑貨や食品を買い取る羽目になる人も珍しくありません。
けれども品物によっては、身近な人に差し上げたり家族で食べたりして、意外に喜ばれることもあります。
勤務時間が不規則・自宅に帰れない
トラック運転手は、渋滞や荷物待ちなどで仕事が終わる時間が不規則になりがちです。
また、中・長距離のトラック運転手は、1~2週間自宅に帰れずトラックに宿泊することも珍しくありません。
これは自分の工夫ではどうしようもないことなので、割り切るしかないのではないでしょうか。
休みがとりにくい
通院や銀行の手続きなどで、お休みがとりたくなることもあるでしょう。
けれども代わりに入れるフリーのドライバーがいたり、下請けに出したりできる大手ならともかく、規模が小さい会社では対応が難しくなりがちです。そのため休みが欲しいと言いにくくなってしまいます。
また、お給料が歩合の場合、手取りが減るため多少の無理をしても勤務することを選択しがちです。
休みを申請しなくてもすむように、自分の休日に営業している施設を確認してみるのもおすすめです。
社会的なステータスが低い
世の中には、肉体労働に従事する人を下に見る人がいるのは事実です。そのような人の価値観では、トラックドライバーはステータスが低い仕事だと思われています。
しかし、コロナ禍を経て世の中の流れは確実に変わってきています。困難な状況にあっても、社会を維持してくれているトラック運転手などのエッセンシャルワーカーに対して感謝する動きが広まっています。
職業がトラックドライバーだからと、あからさまに馬鹿にするような価値観は時代遅れになりつつあります。
本当にやめといた方がいい仕事なのか?
トラック運転手の仕事には、紹介したような敬遠したくなるようなところもあります。けれども、学歴不問で若いうちから高収入を稼げる仕事でもあります。
体力に自信があり、自己管理できる孤独が苦にならないタイプの人にはおすすめしたい職業といえます。
どのような職業を選ぶ場合でも共通して言えることですが、良い点と悪い点をしっかり確認して決めることが大切です。
まとめ
「トラック運転手はやめておけ」といわれる理由を解説しました。
紹介した理由は、トラック業界全般についてありがちな事柄です。それぞれの会社や路線によって、「うちの会社はあてはまらない」ということもあるでしょう。
結局は就職する会社によるところが大きいので、入社する前に会社の口コミを調べるなどして社風をよく確認するとよいでしょう。
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